未経験の職種へ転職

【例文あり】未経験からセキュリティエンジニアに転職するときの志望動機は?書き方や例文を紹介

最終更新日:2025年7月30日

目次

目次を開く

  • セキュリティエンジニアの理解力を上げよう
    • セキュリティエンジニアの主な仕事内容
    • サイバーセキュリティの現状は?
  • サイバーセキュリティ未経験で志望動機を書く時の書き方
    • ネットワークとシステムの基礎知識と学習への取り組みを記載する
    • 主要な脆弱性と攻撃手法への理解をアピールする
    • セキュリティツールの使用経験と実践的なスキルを強調する
    • インシデント対応とフォレンジックへの関心を示す
    • セキュリティ関連資格と継続的な学習計画を記載する
  • 一人で志望動機作成が難しい場合は転職エージェントを頼ろう
  • 【例文あり】未経験からセキュリティエンジニアへ転職する際の志望動機3選
    • 例文1:インフラエンジニアからセキュリティエンジニアへの転職
    • 例文2:Webエンジニアからセキュリティエンジニアへの転職
    • 例文3:営業職からセキュリティエンジニアへの転職
  • 人材不足のセキュリティエンジニアは未経験には転職チャンス
【例文あり】未経験からセキュリティエンジニアに転職するときの志望動機は?書き方や例文を紹介

セキュリティエンジニアは、サイバー攻撃から企業の情報資産を守り、安全なIT環境を構築・維持する重要な職種です。デジタル化の進展とともにサイバー攻撃は巧妙化・多様化しており、セキュリティ人材の不足は深刻な社会課題となっています。ネットワーク、アプリケーション、クラウド、IoTなど、守るべき領域が拡大する中、高度な技術力と倫理観を持つセキュリティエンジニアへの需要は急速に高まっています。

本記事では、未経験からセキュリティエンジニアを目指す方に向けて、採用担当者に響く志望動機の書き方を、具体的な例文とともに詳しく解説します。書類作成や面接対策など未経験からセキュリティエンジニアへの転職にお困りなら未経験職種/業種の転職サポートに強いボレロキャリアにご相談ください

セキュリティエンジニアの理解力を上げよう

志望動機の書き方を紹介する前にまずはセキュリティエンジニアという職種について詳しくなっておきましょう。職への理解力は志望度の高さをアピールできる簡単な方法であり、欠かせない要素のひとつです。

ここではセキュリティエンジニアの仕事内容や求められる能力について解説していきます。

セキュリティエンジニアの主な仕事内容

セキュリティエンジニアは不正アクセスに強いシステムの構築・運用や、企業における情報セキュリティポリシーの策定、システムへの不正アクセス・情報の漏えい・システムの停止を防いでいます。

近年、サイバー犯罪の検挙件数は年々増加しており、令和5年(2023年)の検挙件数は1万2,479件と過去最多を記録しています。この数字は過去10年間で約2倍に増加しており、特に不正アクセスによる情報窃取やインターネットバンキングの不正送金などの犯罪が増加しています。

また、企業全体でDX化の推進をする企業が増えたことにより、顧客情報やデータをオンラインで管理するようになっている企業が増加。セキュリティエンジニアのニーズは日々増え続けているといえます。志望動機では、「なぜセキュリティエンジニアになりたいのか」を明確に伝えましょう。「サイバー攻撃から社会を守りたい」「技術力で安全なデジタル社会の実現に貢献したい」「常に進化する脅威と対峙する挑戦にやりがいを感じる」など、使命感と責任感を持っていることを示すことが大切です。

参考:警察庁「サイバー事案等の検挙状況」

サイバーセキュリティの現状は?

サイバーセキュリティ業界は現在、深刻な人材不足に直面しています。経済産業省の調査によると、日本国内では日本の約9割の中小企業はセキュリティ人材が不足していると感じ、過去10年以上改善がみられていない状況です。

人材不足を背景に、多くの企業が未経験者でもポテンシャルがあれば採用する姿勢に転じています。特に、ITの基礎知識があり、セキュリティに対する強い関心と学習意欲を示す人材は歓迎される傾向にあります。

ただし、「未経験者歓迎」と言っても、まったくの無知識では内定獲得は厳しいのが現実です。志望動機を書く際には最低限のIT知識や、セキュリティに関する基本的な理解をアピールして必要とされる人材になりましょう。

セキュリティ人材が不足しているサイバーセキュリティ業界への未経験からの転職は可能なのでしょうか。下記の記事ではサイバーセキュリティ業界に未経験から転職する際の難易度について詳しく解説しています。興味がある人はぜひ参考にしてみてください。

関連記事:未経験からサイバーセキュリティ業界へ転職する難易度は?

参考:経済産業省「第10回産業サイバーセキュリティ研究会ワーキンググループ2(経営・人材・国際)事務局説明資料」

サイバーセキュリティ未経験で志望動機を書く時の書き方

ここではサイバーセキュリティ未経験の方が志望動機を書く際のポイントをいくつか紹介していきます。志望動機は転職活動において重要な役割を担っており、志望先の企業へ自分をアピールできるポイントですので時間がかかってもしっかり作成しましょう。

効果的な志望動機を書けるようになるには、ここからご紹介する5つのポイントを抑えておくことが重要です。

ネットワークとシステムの基礎知識と学習への取り組みを記載する

セキュリティエンジニアには、守るべき対象であるネットワークとシステムの深い理解が不可欠です。これらの基礎知識と学習への取り組みを具体的に示しましょう。

「TCP/IPプロトコルスタックを理解し、パケット解析を実践」「OSI参照モデルの各層の役割を把握」「Linux/Windowsの基本的なコマンドとシステム管理」「仮想化技術とコンテナの仕組みを学習」など、ネットワークとシステムの基礎を押さえていることを記載します。

実践的な学習も重要です。「自宅にラボ環境を構築し、ネットワーク構成を実験」「仮想マシンで各種サーバーを構築・運用」「Wiresharkでパケットキャプチャと解析を実施」「ログ分析で異常な通信を検出する練習」など、手を動かして学んでいることを示しましょう。

主要な脆弱性と攻撃手法への理解をアピールする

セキュリティエンジニアには、攻撃者の視点を理解し、脆弱性を発見・対策する能力が求められます。主要な脆弱性と攻撃手法への理解を示しましょう。

「OWASP Top 10の脆弱性を学習し、対策方法を理解」「SQLインジェクション、XSS、CSRFなどの攻撃原理を把握」「バッファオーバーフローの仕組みと防御策を学習」「中間者攻撃やDDoS攻撃の手法を研究」など、代表的な攻撃手法を理解していることを記載します。

実践的な学習経験も示しましょう。「脆弱性のあるWebアプリケーション(DVWA)で攻撃手法を学習」「CTF(Capture The Flag)に参加し、実践的なスキルを習得」「TryHackMeやHack The Boxで継続的にトレーニング」「脆弱性情報データベース(CVE)を定期的にチェック」など、能動的に学習していることをアピールしましょう。

セキュリティツールの使用経験と実践的なスキルを強調する

セキュリティエンジニアには、様々なセキュリティツールを使いこなす能力が求められます。実際に使用した経験と、それによって得られたスキルを具体的に示しましょう。

「Nmapでポートスキャンとサービス検出を実施」「Metasploitで脆弱性の検証(倫理的な環境で)」「Burp Suiteを使ったWebアプリケーション診断」「John the RipperやHashcatでパスワード強度を検証」など、主要なツールの使用経験を記載します。

防御側のツールも重要です。「Snortでネットワーク侵入検知システムを構築」「pfSenseでファイアウォールを設定・運用」「SIEM(Splunk)でログ分析と相関分析」「脆弱性スキャナー(OpenVAS)で定期診断を実施」など、守る側の技術も習得していることを示しましょう。

インシデント対応とフォレンジックへの関心を示す

セキュリティエンジニアには、インシデント発生時の迅速な対応能力と、原因究明のためのフォレンジック技術が求められます。これらへの関心と学習状況を示しましょう。

「インシデントレスポンスのフレームワーク(NIST)を学習」「初動対応の重要性と証拠保全の方法を理解」「メモリフォレンジックの基礎を学習」「ディスクイメージの取得と解析方法を習得」など、インシデント対応の基本を押さえていることを記載します。

実践的な学習も示しましょう。「マルウェア解析の基礎(静的・動的解析)を学習」「仮想環境でのマルウェア動作検証」「ログ解析による攻撃経路の特定練習」「タイムライン分析で攻撃の全容を把握」など、フォレンジックスキルの習得に取り組んでいることをアピールしましょう。

セキュリティ関連資格と継続的な学習計画を記載する

セキュリティ分野では、資格が知識とスキルの証明として重視されます。取得済みまたは学習中の資格と、今後の学習計画を具体的に記載しましょう。

「情報セキュリティマネジメント試験に合格」「基本情報技術者試験でセキュリティ分野を重点学習」「CompTIA Security+の取得に向けて学習中」「将来的にはCISSPやCEHの取得を目指す」など、段階的な資格取得計画を示します。

実践的な学習活動も記載しましょう。「セキュリティ関連の技術書を月2冊以上読破」「セキュリティカンファレンス(SecHack365等)に参加」「セキュリティ系Podcastで最新動向をキャッチアップ」「オンラインコース(Cybrary、Udemy)で体系的に学習」など、継続的な学習姿勢を志望動機でアピールしましょう。

一人で志望動機作成が難しい場合は転職エージェントを頼ろう

多くの転職エージェントでは求人の紹介に合わせて履歴書を添削してくれるサービスを無料で受けることができます。面談を通して経験や強みを一緒に整理してくれますし、転職エージェントが紹介した求人に対してであれば担当のカウンセラーが、志望する企業のセキュリティエンジニアが求めているスキルや経歴を考慮した志望動機を作成してくれます。

未経験職種への転職は企業ごとに対策が異なり、アピールすべきポイントも変わってくるため一人で効果的な志望動機を作成するのは中々難しい部分があります。また、志望動機作成に限らず書類や面接で不安があったり、そもそもセキュリティエンジニア自体が自分に合った仕事がわからないなどの悩みがある人にも無料で求人紹介や内定までのサポートをしてくれる転職エージェントは便利です。

セキュリティエンジニアに未経験から転職するのが不安な方は、未経験業界や未経験職種への転職支援を得意とする「未経験転職ドットコム」を運営している 「ボレロキャリア」 への相談をしてみてください。

ボレロキャリア(未経験転職ドットコム運営元)へ相談してみる

【例文あり】未経験からセキュリティエンジニアへ転職する際の志望動機3選

これまでセキュリティエンジニアを志望するときの志望動機の書き方のポイントを紹介してきました。志望動機の書き方について理解したら実際にどのような志望動機を書いていく前に、セキュリティエンジニアを目指す場合のいくつかの志望動機の例文を確認していきましょう。

つづきは無料の会員登録をすることで読むことができます。